世渡り力

人生は勉強より「世渡り力」だ! (青春新書インテリジェンス)

人生は勉強より「世渡り力」だ! (青春新書インテリジェンス)

世界一の職人ということでテレビとかでも時々観る岡野さんの本。この人、父親が金型職人でその後を継いで自分も金型職人になり、その後プレスにも幅を広げて町工場ながら大企業からも仕事を頼まれるという人物。この本を読むと確かにこの人常に仕事の事を考え自分の腕(スキル)で他人にはできない仕事をする職人だと思う。だけど普通想像される職人との違いは、この本の題名でもある世渡り力にある。本当に交渉が巧いと思う。豪快なんだけど人と人との結びつきを大事にしている。さらに思うのは町工場だから出来る技術。それをわかっている。だから世界一と呼ばれる。そういう事だと思う。

一勝九敗 (新潮文庫)

一勝九敗 (新潮文庫)

一方こちらはユニクロの会長兼社長の柳井さん。この人もまたすげえ人。一般的にはこの人周りの人の使い方が巧いと思われていると思う。ユニクロは若い店長が多く、どんどん革新的なことをやって、いろんな他業種にも挑戦している。思えば僕が高校生のころユニクロといえばダサイ人が着る服だった。いつからだろうこんなにお洒落なイメージに変わったのは。相当戦略が巧かったんだろう。だけど、この本を読んでいて相当気になったのは、ユニクロという会社、下の人間も上に対して言いたい事を何でも言える風に見えるんだけど、実際やっていることは柳井会長が全て決めているように見える。ただ単に僕にはそう見えたということだけど。つまりユニクロと言う会社はある意味ワンマン会社ではないのか。柳井会長がいなくなったらどうなるのか、ちょっと心配です。