スラムドッグ

ビジネスで失敗する人の10の法則

ビジネスで失敗する人の10の法則

コカコーラの元社長の話。この本の紹介者にはウォーレンバフェット、ビルゲイツ、ジャックウェルチなどの大物がずらずら。コカコーラといえばアメリカを象徴する飲み物だけど、そのコカコーラの歴史を振り返りながら、また数々のアメリカの企業を例に挙げながら経営について語っている。この中でよく例えに上がるのが、失敗を冒したアメリカの有名企業と、それと対照的にその失敗を避け成り上がっていった日本の企業である。例えば、T型フォードに固執したフォードと、小型車、ハイブリッド車で攻勢をかけるトヨタという具合。ただし、今現在を振り返ると、今度はそのトヨタが会社が大きくなりすぎて著者が言う失敗を冒しているような気もする。本の中全体を読んでいると、全体的に経営というより経営者として一人の人間として、失敗する人格を説いているような気がする。

数字のモノサシ

数字のモノサシ

この人の本は初めて読んだけど、独特の絵と独特の考えが巧くマッチして楽しい。この人の絵は、同じ構図からズームイン、ズームアウトするのが時々出てくるのだけど、凄い正確で、まるで頭の中に望遠レンズがあるかのような絵で凄い。本の中でもこんなことを言っている。
僕は絵を書くとき、葉のカタチや、構造を一つひとつ確認しながら、モチーフを頭のなかでいったんバラバラに分解するのですが、
意味が分かりません・・・

今日は映画館に行って「スラムドッグ$ミリオネア」を観た。すごく面白かった。ラブストーリあり、兄弟愛あり、何故スラムドッグがクイズミリオネアで全問正解することができたのかという謎もあり、巧く出来ていると思う。ただし、それらの話はあくまでよくあるタイプの話で、一番気になったのはインドという中国とともに急速に巨大化している国のスラム街の実情がわかった部分。どこまで真実かわからないけど、インドは急速に発展するとともに貧富の差も急速に拡大しているんじゃないかという疑念も沸き、非常にその部分がおそろしかった。ただこの映画PG−12なんだけど、暴力描写もセックス描写もそんなに大した事なくて、そもそも前半部分の主人公が12歳以下だと思うんだけど、ダメなの?むしろ小さな子供にたくさんみてもらいたい映画だと思うけどなあ・・