法隆寺

新装版 法隆寺 (日本人はどのように建造物をつくってきたか)

新装版 法隆寺 (日本人はどのように建造物をつくってきたか)

古い建築物を見るといつも思うのが、クレーンもコンピュータも無い時代にどうやってつくったのかと驚く。
古い建築物のなかでもやはり、世界最古の木造建築法隆寺には興味が大きい。その法隆寺がどうやってつくられたかを絵と文章でわかりやすく説明してくれる本書は本当に面白い。
個人的に最も興味深かったのが、精巧に作られているように見える法隆寺も実は設計ミスで後々補修しているということだ。
なんか昔の建築物って、昔だからこそより精巧に作られているんじゃないかという、一見矛盾したイメージがあったんだけど、やっぱりミスするときはミスするよねということがわかって面白かった。それから、木材の外からは見えない部分に、たくさんの落書きがあったという部分もなんか面白かった。やっぱ人間って昔も今もたいしてちがわないんだなあと実感した。