鴨川ホルモー

鴨川ホルモー (角川文庫)

鴨川ホルモー (角川文庫)

鴨川ホルモー、何故僕がこの本を買ってしまったかと言うと、その表紙の微妙な絵と、その微妙なタイトル、その癖、次から次へと新刊がでるくらいだからさぞかし面白いんだろうなあと思っており、デビュー作が文庫化されていたために、つい買ってしまった。で、読んだところなかなか変な話で、でも面白かった。最初読み始めた時は、大学のサークルの青春ストーリっぽかったから、ちょっと苦手だなあと思っていたんだけど、この話、印象がコロコロ変わって、時にシリアスに、時に僕の好きタイプのラブストーリになり、最終的にやっぱり青春ストーリになり、でも面白かった。ただちょっと気になった事が2点。まず、頭の良い女の子のキャラクタが、ひも理論は10次元でM理論は11次元なんて話をするんだけど、いやいやそんな話をする前に目の前にもっと理論から外れたことがあるじゃない、そこに疑問を持ちなさいよと思ってしまいました。2つめは、表紙の絵なんだけど、4人しかいない(読んでない人は意味わからないと思うけど)。ここは5人だろと思ったんだけど、今この文章かきながら、そうか一人は写真をとっているんだなと納得しました。