真のリーダシップ

国をつくるという仕事

国をつくるという仕事

世界にはまだまだ凄い人がいると実感する一冊。しかもそれが日本人で、さらに女性であるという事実。何故いままでこの人の存在を知らなかったのだろうか。もう少し日本のテレビなんかでも取り上げられても良さそうなもんだけど。世界銀行という名前、なんとなく知っていたけど実際に何をやっているのかはほとんど知らなかった。というか知ろうという気さえ無かった。この本を読んで初めて知った。著者は世界銀行の副総裁という立場で、アジアを中心とした貧しい国や政治に不安定な国を廻り、しかも廻るというのは最も貧しい農村地帯にホームステイしながら廻り、その国の実情を把握した上で、その国のトップに提言するという立場。こんな仕事が合ったんだなあといまさらながら知らなかった自分が情けない。そしてこの人、もの凄ええ人。何と言うか、優しい怒りを持つ人というか、真のリーダーというのはこういう人の事をいうんだなと思わされる。この本を読むと、これまでテレビ新聞などで知っていた各国の印象が一変する。凄い。