さらに・大人問題 (講談社文庫)

さらに・大人問題 (講談社文庫)

前作の「大人問題」に続き五味太郎2冊目。相変わらず身に染みる。ひたすら子供に対する人権というか、子供をひとりの人間として扱うことについて何度も繰り返しかかれている。これを読んでいると、なるほどなるほど、とか、確かに確かに、とか感じるんだけど、いま実際に想像すると相当のエネルギがいることだと思う。子供に対してだけじゃなく、目の前の出来事全てに対して本当に自分で考えるということ、俺出来てるかなあと不安になる。
デヴィ夫人家の前まで街宣車が来てトラブルになるというニュース。デヴィ夫人のブログを全て信じるなら警察っていうのはやっぱり信じられないなということ。だけど現場の警察官というのはどうやって自分の気持ちを正当化しているんだろうか。例え上からの指示だと言っても、いつものことだと言っても、警察官になる人って言うのはやっぱり最初は正義感に燃えているんじゃないの?というか燃えていてほしい。大きな目とか長い目で見れば、こうしたほうが日本のためになるとか思ってるのだろうか?それとももう自分で考えることを拒否していつもの上からの指示をいつものように遂行しているだけ?僕の同級生にも警視庁に就職した奴がいたけど、全然連絡とってないな・・。凄い正義感のある奴だったけど、大丈夫かな。心配。