わたしが正義について語るなら

また一人戦争を知る指針がいなくなってしまった。
アンパンマンを創ったやなせたかしは、なぜか絶対的に信用できる存在で、この人の言うことなら正しいと思える数少ない人の一人。
だって3歳の姪っ子が溺愛するアンパンマンを創った人なんだから間違いない。
この本のタイトルは正義について語るなんだけど、中身は自伝に近い。漫画家を目指していた著者だが若いときはテレビ番組の構成作家だったり、舞台演出だったりしていたらしい。ただし、手塚治虫のアニメーションのキャラクターデザインを依頼されるくらいだから才能は認められていたと思うんだけど、やっと晩年になってアンパンマンがヒットした。
アンパンマンがヒットしてからの活躍は誰もが知っているけど、なんだろうねこの人の絶対的な信頼感は。こういう人がいなくなっちゃうと不安になります。