世界は分けてもわからない

世界は分けてもわからない (講談社現代新書)

世界は分けてもわからない (講談社現代新書)

化学実験の場面を描かせたら天下一品。
今回も大発見をする過程の描写が凄くて、引き込まれる。さらにはちょっとしたミステリも含まれていて興味深い。
それにしてもこの人の文章は滑らかです。
BGMはクラシックです。
ゆったりとした文章だと思えば、一転スピード感あふれる展開になり・・。
ただ気になる点は、この人が本を出す理由がいまいちよくわからない。
科学者が自分の研究内容を一般にわかりやすく説明するというのはよくあるんだけど、この人の場合、ちょっと違う気がする。
単純に文章を書きたい。そんな欲求がある気がする。
まあ飽くまで想像ですけど。