極限の科学

極限の科学―低温・高圧・強磁場の物理 (ブルーバックス)

極限の科学―低温・高圧・強磁場の物理 (ブルーバックス)

低温、高圧、強磁場の物理。
ということで、ある物質を極限の状態にした時に何か面白そうなことが起こりそうな気がする。というのは誰もが思うことだと思う。
本書の帯にも書いてある、

超低温下では、原子と光が絡み合ってねばねばになる。
超高圧下では、原子核から中性子がドロドロに溶け出す。
強磁場下では、丸い原子が針状に尖ってくる。

そんな面白いことが起きるならとっとと超超超という極限状態に物質を置けよ。という人もいるかもしれない。
でも、その極限状態を作るのにも、いろいろな苦労があって、いろいろな発明があって、いろいろな凄い人たちが必死になって考えて、ちょっとずつ極限状態に近づけるような装置を産み出すことが出来る。
科学というのはそういうもんなんだなと実感する。