ほんまにおれはアホやろか

ほんまにオレはアホやろか (新潮文庫)

ほんまにオレはアホやろか (新潮文庫)

水木しげる著「ほんまにおれはアホやろか」読了。
この人もすげえ人。
戦前の学生時代は何度も落第点を取り、戦争が始まると行ったが最後生きて帰れないと言われる最前線へ送られ、そこで現地の土人と意気投合しそのまま居着く寸前にまでなり、戦後は好きな絵を描くことを一心不乱に突き進み働いても働いても楽にならない極貧生活を送る。
でも何故かその楽天的な性格というか、自然と一緒に生きて行くというような性格のためか、様々ん職業につき、いろんな経験をしながらなんとか乗り切り(おそらく現実は相当大変な状況であったと思われるが)、ゲゲゲの鬼太郎を生み出す。
本当にくじけない人(おそらく相当大変な状況であったと思われるが)。
読んでるこっちが悩んでるのがばかばかしくなる。
さらに驚かされるのが、この人の好きなことへの執着心。絵描きになるためにそれに必要な技術を習得するためいろいろな美術学校に入学しようとする。食べるのも困っているという極貧状況の中でも。
すげえ。