15歳の東京大空襲

15歳の東京大空襲 (ちくまプリマー新書)

15歳の東京大空襲 (ちくまプリマー新書)

著者が子供の時に起こった戦争について実体験を語る。
著者は、1930年生まれであり、終戦の時にちょうど15歳の中学生だ。実際に東京大空襲を受けた中学生がどう感じていたのかがわかって興味深い。
ただそれよりもっと思うのは、著者が現在80歳であるという現実だ。つまり、後数十年もすれば、実際に戦争を経験した人たちは、みんな死んでしまい、日本には戦争経験者がいなくなってしまう。
なんだろうこの喪失感は?
戦争経験者がいなくなるということは、それだけ平和が続いているということだから喜ばしいことなのかもしれないが、逆に言えば、戦争を経験したことが無い人たちだけで、平和を続けていかなればならない。ものすごく不安を感じるのは自分だけでしょうか?